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春になったらあの桜が

去年の冬に引っ越したこのマンションの2階、他の住人との共有部分にウッドデッキがあって、そのウッドデッキの端には大きな桜の木がもたれかかるように枝を伸ばしている。「春になったらあの桜がぶわっと咲いて綺麗なんだよ」という大家さんのセリフと、そう言う彼のほころんだ口元の笑い皺をあの冬からこの春まで時々思い出していたのだった。春が来て、確かに綺麗だと思った。

こんなふうに首を長くして花見の時を待ったのは初めてで、桜以外にも季節の移り変わりを告げる季節性の植物はあるだろうに今の私には桜しかわからないのが悔しい。きっと夏の到来と秋の忍び足と冬の滲みを教えてくれる草花があるんでしょう?

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【雑草】 知識が乏しいために、名前を言うことが出来ない、多くの草。 (新明解国語辞書)

というポストが流れて来るたびに歯ぎしり。君が誰かに付けられた名前を私も呼んでみたいよ。