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出産と聞けば即座にセックスを連想する非社会的な人間

旦那との恋人としての付き合いはじめ、もとい、私が今までの人生でいちばんメンヘラだったとき、とにかく秒単位から年単位まで将来がすべて不安で埋め尽くされていて、何度も何度も理由をこじつけては「別れたい」を連呼していた。そのたびに「別れたくない」を連呼していた旦那は、私がいちばんそうしてほしい形で取りなしてくれていたんだなぁと気づく。

今は逆の立場で、彼から「別れたい」と言われるのに、私はいつだって可愛く「別れたくない」を言えないのだ。

私は彼の口から出る「別れたい」に反射でビビッてしまって「どうなるかわからない将来を不安に思ったって無意味だ、今別れる必要はない」なんて理屈っぽいクソみたいな上から目線コメントを捻りだすけど、彼がそれを「別れたくない」の歪んだ発露だと毎回ちゃんと理解してくれるかどうか。

 

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今まではインターネットでしか得てなかった類の知識を、本から得るとどうなるの?って思って、興味のあるワードで図書館の蔵書検索しては借りて読んでる。

インターネットでしか得てなかった知識というのは、たいてい生活についてのやつで、今のところ「睡眠」「美容」「姿勢」です。インターネットと、あとはときどき雑誌からは得てたけど、流行り廃りがある情報は今欲しくなくて、基本の基本が欲しい。

 

誰でもスグできる! 睡眠障害で眠れない夜の不安をみるみる解消する 200%の基本ワザ

誰でもスグできる! 睡眠障害で眠れない夜の不安をみるみる解消する 200%の基本ワザ

 

 「最適な睡眠時間は個人差あるから気にしすぎるな」「とにかく朝に起きて日光浴びろ、体内時計がリセットされるから話はそこからだ」とのことです。

薄々勘づいてはいたんだけど夜に眠れないのも日中鬱っぽくなってしまうのも「自分がリフレッシュする方法」を明文化せず二十云年過ごしてきたことに所以しそう、次はそういう本読もう。

あとこれはまったく睡眠に関係がないんだけど、イラストの絵柄が2012年刊行にしては1990年代っぽい古さがあって、実家の母の本棚にあった夢占いの本を思い出して懐かしかった。

 

赤ちゃん肌に変わる「顔そり」スキンケア

赤ちゃん肌に変わる「顔そり」スキンケア

 

 (ちょっとこれ帯付きの画像初めて見たけど怖い、不気味の谷では?)

雑に化粧品買ってるけどどうなん?と思っていて。顔そり~と冠してるけどスキンケアの基本が載ってるとのことで読む。

「ちょっとこういう診断方法がありましてね、ふむふむあなたの肌はこういうタイプですから勘違いしてアホなスキンケア用品を使うな、これ使え、この成分が入ってるのがOKでこの成分はNGじゃ」の旨が書かれててよかった。ところでアットコスメにたまにいる成分解析厨はどういう感じで生まれるんだろう?何で勉強して成分解析厨になるんだろう?日本化粧品検定あたりが怪しいと踏んではいるのだけど。

 

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妊娠・出産してる友人をSNSで観測した。

「本日、無事に出産しました。SNSでは言ってなかったけどこの10ヵ月間ずっと妊婦でした(笑)」

という主旨の文章と共に赤ん坊の写真が投稿されていて、妊娠については秘密にするのに出産についてはパブリックにするのはこれいかに……と思ったけど、産まれた子供が障害持ってたら~とか、死産だったら~とか、いろいろあるんだろうなと納得する。納得しました。良かったね。みんな元気ならそれでいい。まあでも私は出産と聞けば即座にセックスを連想する非社会的な人間だぜ。

春になったらあの桜が

去年の冬に引っ越したこのマンションの2階、他の住人との共有部分にウッドデッキがあって、そのウッドデッキの端には大きな桜の木がもたれかかるように枝を伸ばしている。「春になったらあの桜がぶわっと咲いて綺麗なんだよ」という大家さんのセリフと、そう言う彼のほころんだ口元の笑い皺をあの冬からこの春まで時々思い出していたのだった。春が来て、確かに綺麗だと思った。

こんなふうに首を長くして花見の時を待ったのは初めてで、桜以外にも季節の移り変わりを告げる季節性の植物はあるだろうに今の私には桜しかわからないのが悔しい。きっと夏の到来と秋の忍び足と冬の滲みを教えてくれる草花があるんでしょう?

tumblr

【雑草】 知識が乏しいために、名前を言うことが出来ない、多くの草。 (新明解国語辞書)

というポストが流れて来るたびに歯ぎしり。君が誰かに付けられた名前を私も呼んでみたいよ。

映画『SRサイタマノラッパー3 ロードサイドの逃亡者』、切なかった

映画『SRサイタマノラッパー3 ロードサイドの逃亡者』、タイトルが長い。

サイタマから遺伝子受け継ぎ
ヒップホップへの想いブレずに
消えて無くなれ心の傷は
しかし無くならねぇ!俺達の絆

―『SRサイタマノラッパー3 ロードサイドの逃亡者』より

ラップというのはですね演る側にはもちろんのこと聞く側にも技術が求められるものでですね、「チェケラッチョ(笑)」となるのもわかる、特に文字に起こしてしまえばそりゃただのダジャレですよ、しかし聞く側がなんらかのコンプレックスを持っていたりMCのバックグラウンドを知ったりした状態でガツンと来る言葉をフロウに乗せられてみなさいよ、おまえはヒップホップの波に飲まれて死ぬ。SRサイタマノラッパーシリーズはそんな波に飲まれるための映画です。

しかしSR3は内容がハードで全然笑えなくて、直後にSR1を思い返すとまったくソフトで平和だったなぁ……と感慨深い。SR1も田舎で暮らした人間には相当キツかったけどね!

ステージ上のSHO-GUNGたちはステージ下で起こってる乱闘にしばらく気づかない、というのがなんとも象徴的で、がむしゃらにやってる人間は良くも悪くも視野狭窄なのだ。フェードダウンしていく画面の奥で「俺らSHO-GUNG!聞こえてるか!」と叫ぶIKKUの声がもうずっと耳から離れない。

ラップを始めて紆余曲折
辛い時でもクヨクヨせず
マイク握り続け花が咲いた
ここがステージ ネクストステージ

―『SRサイタマノラッパー3 ロードサイドの逃亡者』より

オーディションのとこ皆でワッサワッサやってて可愛かった。HI-KING a.k.a. TAKASE、KoKで観たときよりラップ上手くて笑ってしまった。KoKのときは緊張してたのかしら。あと彼は時々ヒャダインと顔が被る。

自分の皮を剥ぎ肉を削り骨を砕く

学問の倫理を学んでいたら防衛機制に触れてウワーッ心当たりあるある、そうか私のあの行動も彼女のあれも彼のあれも全部、過去からの叡智でお見通しってわけか!と薄ら寒いときめき。

鬱でびゃーっとなってるときというのは、私が自分を制御できないのは当然でこの涙も出るものは出るから仕方ない、で、どうすんの?どうしたら今の状況がちょっとはマシになるの?という思考がすっぽり抜け落ちるんだよな、なんなら他人に対しての「なんでそんなことすんの?」というムカつきイラつきも防衛機制で説明がついて許せたり諦められたりできるのだ。そんなふうにいつでも知性で解決したいよ。

他人を責めずに、自分も責めずに済む方法がどこかにあるんじゃないか?という問いは何があっても手放しちゃいかんね。その問いの答えだけが扉を開く鍵となりうる局面、というのは思った以上にいっぱいあるのだった。

http://d.hatena.ne.jp/mellowmymind/touch/20080220

悲しいこと、やりきれないこと、悔しいこと、どうしてわかってくれないんだと机を叩くこと、いくつもいくつもあるけれど、私は悪くないし相手も悪くない、それでどうする?私はどうしたい?と問い続ける日々はなかなか悪くないのだった。

一瞬で解決して鍵が開くというのはさすがにないけれど、時間に身を任せて、私の目の前のやりたいことに手を伸ばし熱中することはもちろん誰にも責められないし邪魔もされない。私の好きな人たちはそんな私のことを愛してくれるはずなのだ、たぶん。

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今日も美味しいごはん食べさせてもらって嬉しかった。私が「おいしいね」ってニコニコしたらそれだけで喜んでくれる相手、言い方はあれだけど生活におけるコスパが良すぎる。

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明日で前職のなごり雪がすべて溶ける予定なので……とは言いつつもまた会おうと誘い誘われているのだった、畜生、二度と会いたくない存在がごまんといる中で数粒のまた会いたい存在のために私はどれだけ動けるのか試されているみたいな人生だな。

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こんなふうに自分の皮を剥ぎ肉を削り骨を砕くみたいに正直に文章を書くのは久しぶりで羽を得たよう。まさに書くというのは「飛ぶ」って感じだなと思う。

書くというのはわたしが飛ぶ時。書くというのは情熱を燃やす時。書くというのはわたしが左のポケットから死を取り出し、そいつを壁にぶつけて、跳ね返ってくるのを受けとめる時。

チャールズ・ブコウスキー / 中川五郎訳 / 死をポケットに入れて(河出書房新社

これ出典元は小説なのかな、読みたい。

読書、最近は藤沢周平さんの作品を初読みしてその『蝉しぐれ』にいたく感動いたしまして、今は同作者の短編剣豪時代小説集『隠し剣孤影抄』を読んでいるところ。時代小説自体ほぼ初めてで慣れないけど人々の言い回しが綺麗で大変よろしい。言葉遣いをまねて古臭い口調になりたい。←これを心理学的に同一化という。

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仕事も辞めたし節約だ〜と思って化粧品の無料サンプルもらいまくってたら資生堂のHAKUの美白美容液がやっばい良くて、でもお値段もやっばい高いのだよね。しかし本当にピンチのときに使うべき物がわかっただけでも十分の経験であった。良い化粧品をときどき買える程度には良き社会生活を営みたい。

君を核に持った優しい宇宙がそこにできていた

ふとしたとき、本当に何気ないタイミングで、例えば電子レンジで豆乳を温めている1分30分の間とか、帰宅して玄関のドアを開けるために鞄から鍵を取り出す反射行動の最中とかに、人生における不愉快な場面を思い出してグワッと来てしまうけど、あのときどうしてあれを嫌だと思ったのかと過去の自分と見つめ合うことで過去の不愉快さを消化できますように。思い出してしまうのは脳の営みで、私にはどうしようもない事象なので。

今日は「結婚式に呼ぶ友人の数がn桁以上になった」と喜んでいた人について思い出して、人脈の広さを誇示する行為が私は嫌いなのだと自覚した。

まぁねーでもねー結婚式を「どんなに取り柄のない人間だとしても一日だけは主役になれるパーティ」だと解釈すればそれも許せるような?どうだろう?取り柄のない人間が主役のパーティ、って字面がひどいけども。

私が自分の結婚式をしたい気持ちがないのは「自分をめちゃくちゃ取り柄のない人間だと考えているからパーティをする資格もないと考えている」か「結婚は一組の男女に起こる出来事であってその二人以外に影響を与えるべきものではないと考えている」かのどちらかなのだとぼんやり探った。

「自分をそれなりに取り柄のない人間だと考えているから自分のためのパーティ、あらゆる祝福行事をもちろんしたい」というタイプの人間であればもっと生きるのが楽だっただろうと思ったけどそんな……なんか厚かましくない?と訝しむ時点でそのタイプになる素質が私にはない。ペンギンは空を飛ばなくてもいい。泳ぐの速いし。

「自分を取り柄のない人間だと考えている」人の周囲で、そんなことないよ、いろいろおめでとうね、と耳打ちして去るくらいのふわっとした妖精でいたい。

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「あのとき君の周りからサッと人が引いたように感じたのは、君が皆に嫌われたからではなくて、君を世界から守りたくて、君と世界との間に空間をつくってあげていたんだよ、ちょうどカエルの卵やチアシードみたいに、君を核に持った優しい宇宙がそこにできていたんだよ」って元カレに言われる夢を見て私は元カレを神格化でもしてるのだろうかと不思議だった。確かにあの頃、あの人の言葉はいつでも正しい響きをもっていたなぁ。

導入費用200円でアロマオイルくゆらせてる

みんな大好きキャンドゥにアロマテラピーグッズの機運がきてた。アロマオイルは家に余らせてるし、アロマポットとティーライトキャンドルを買って、200円で自宅にアロマオイルくゆらせ初導入だ!イェイ!ティーライトキャンドルっていうのはたぶんアロマキャンドルから匂い成分をひっこぬいたただのへらべったいろうそくのことだよ。

ちなみにキャンドゥにはアロマオイルも、棒状のあの……お香?も、アロマキャンドルもあったので、ゼロからアロマテラピー入門できる。

机の真ん中でろうそくの火がクネクネしてるのは可愛くていいねぇ。クネクネ可愛いねぇ。

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産婦人科行ってピル3ヶ月分もらって、内科でこころのおくすり60日分と花粉症の薬もらって、本屋さんで舐めるように勉強本見てた。私の身体の維持費のかさみ具合にげんなりしてきた。

内科の女医さんとさかなくんさんの話をした。魚についての知識があり、トランペットが吹けて、人当たりも良くて、彼はなんてすごいやつなんだろう、と。女医さんは雑談してくれて優しい。そしてお医者さんなので賢い。

こころのおくすり60日分、結構な量だったらしくて、調剤薬局のお姉さんが「今出せるぶんこれだけしかなくて……」と困った顔をしてきたので笑ってしまった。どう考えても60日分を頼む私が悪い。

夢みたいに美しい

ちょっと前にあーこれは私すべてを失ってしまうのだなと思える出来事があって、でも同時に、それで私はゼロからスタートでこれからどうしたいかと自問自答、パッと浮かんだのは「勉強したい」だった。

笑った。笑っていい状況ではなかったけれど。私の底にあったのは知識欲とか好奇心だったのだ。自我を持ち思春期を迎えて以来ずっと"私とは何か"を求め続けて痛々しい失策を重ねてきたのに、こんなにあっけなく見つかってしまった。もとより誰にも邪魔されることのない場所に、絶対に誰にも干渉されることのない答えがあったのだった。

「手放されたのですか?」「はい、少しでも価値のあるものは全部持っていかれてしまいましたの」紅子はそう言ってから振り返り、微笑んだ。「だけど、本当に価値のあるものは、誰も気づきませんでしたわ」
人形式モナリザ森博嗣

東京から沼津への電車を急き立てたあの土曜日の朝6時。前日の夜に沼津の水族館に瀕死のユメナマコが展示されているという情報をゲットして、予定を即決した。夢みたいに美しいからユメナマコ!深海ナマコに会える可能性が今、私の手の中にあるのだ!瀕死というなら一分一秒も惜しいから水族館の開館時間めがけて家を出た。

希少なものを見てどうなるというわけではない。私の人生が一瞬で薔薇色に変わるわけではない。そんな厚かましい願いを抱くほど若くない。

でも、なにかをしたいと思ったときに、それを叶える方法を一つでも見つけられたなら、そのチャンスを引っ掴んで駆け出すべきなのだ。

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ある人間関係を、それ以外の人間関係を用いて交渉しようとする人間がこの世界には一定数いるらしい。

恋人からの愛情を嫉妬させることで確かめようとする人。めずらしい職業・趣味を持つ配偶者について語る人。それとは逆に、配偶者の悪口を語る人。関係を持ちたい本命の相手ではなくその周囲から固めようとする人。

みんな必死なんだろうなと思う。それしか方法がないのかもしれない。でも人間関係って、そもそも二人きりで築くものでしょう?第三者の助太刀を得られない状況で、二人きりの沈黙を過ごすとき、そんなあなたに私は一体何の興味を抱けるかしら?

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